今回は脳卒中の予後予測について、書きたいと思います。
予測は急性期で最も必要だろうという印象でしたが‥‥
私の働いている職場では、7割ぐらいが脳卒中の方です。そのため、回復期であっても、アウトカムを決める上では、どの程度改善するのかという予後予測を行う必要があります。
しかし、文献である程度の知識はあったつもりでしたが、今までどちらかというと経験側のほうが強い印象でした。そのため、自分の言うことが、より論理的で根拠が必要だと感じ、改めて調べることにしてみました。
予後予測というのは、総合的に判断することがベスト。
- 年齢
- 運動機能
- FIM
- 脳画像
おそらくこの4つが主な対象だろう。
今回は、運動機能についてに絞ります。
最も有名なものは
脳卒中リハビリテーション患者の早期自立予測
という二木先生が書いたもの。
これは古い文献ではあるが、読んで損はない。
どういうものかというと‥‥
- 入院時の予測
- 発症2週時での予測
- 発症1か月時での予測
簡単に図をまとめました。
1.
2.
3.
発症から時系列に並べていくと、こんな感じになりました。
こうやって並べると、思ったよりもわかりやすくなりました。
この表をみて、この時期でこれらの評価しないと予後予測は立てられないということもあります。逆に言えば、急性期の評価をみたら、大まかにでも今後の予測も立てられることに気づきました。
あとはそこから、1~3週のセラピーをやって、変わるなら更なる向上も見込めるだろうと仮説ができます。
こんな情報収集の仕方をすれば、初回評価から予測ができるだろうと思います。
そのため、若手のセラピストにも使える情報かともいます。
運動機能の続きは次回にしたいと思います。