今回は作業療法の書籍を紹介したいと思う。
なぜこの本が素晴らしいかというと、
作業に焦点を当てた事例報告を31例が用意されている。それも最前線活躍する作業療法の先生たちが実際に書いたものである。
これが自分が新人でレポートを書いているときにあったら、どんなに助かったことか。
なぜこの本が良いのかというと、
最近というか以前から思っていたことだが、作業療法士になって10年たった今でも、
「良い作業療法士とは何か? また良い作業療法とは何だろう?」
と考えることがあります。
一応これでも色々知識を入れてきたつもりではあるが‥‥
色々な対象者や人に出会うとふと思います。
良い作業療法士になるために‥‥またはセラピストとして成長するためにはどうしたらよいのか?
一つの答えとしては、基礎を確実に身につけて、実践できるということです。
こんなの当たり前じゃないかと思われますが、
じゃあ、作業療法の基礎って何でしょうか?
・解剖?
・生理?
・運動学?
・病理学?
これらもたしかに必要なことではありますが、
臨床を行う以上は、まずはカンファレンスを書く必要がありますよね?
てことは‥‥全体像をとらえて⇒何を話しあう必要があるのかを抽出しなければなりませんよね?
しかし、全体像が抽出されていないのにピックアップするのは難しいですね。むしろ情報がねじ曲がってしまう危険もあります。
では、まずはその全体像を学生の時は、どのように捉えていましたか?
これは確実にレポートだと思われます。
学生時代は知識も書き方もよくわからなかったので、
深夜まで‥むしろ朝までコースが多かったような記憶です。
話を戻しますが、
では作業療法士の基礎は、その人を全体像として捉え、どんな作業が大切なのかを伝えることができる能力が必要だと考えられます。
※もちろん他の学問も必要ですが‥作業療法を行う上で人を見るということを忘れないようにしたい(自分を含めて)ので、このような表現をさせてもらっています。
じゃあ、どうやったら、全体像を捉えられるのか?
そのためにはたくさんある症例の「型」を学ぶ必要があります。
そして、この型というのはいわゆる「書き方」のことです。
この本を読み、それを実際に職場のかたと話すことがよさそうである。
この本はレジュメの書き方や色々な対象者との作業が書かれた一冊です。
ぜひ読んでみてください。