筋攣縮・筋短縮の評価

 

今日は、筋攣縮と筋短縮の評価についてまとめていきたいと思います。

 

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自分の偏見もあるが、脳卒中のリハビリを行う上で作業療法士は上肢の訓練をすることが多く任せられるのではないでしょうか?作業療法士であっても下肢を見ることもあるかと思いますが‥‥

 

しかし、痙性や短縮と安易に考えてしまい、きちんと評価をしていないような気がします。

というよりは、区別の方法がわからないということはありませんか?

 

自分ももっと経験年数が浅いときは、恥ずかしながらそこまで考えられていませんでした。というよりは、考える余裕がなかったというのが正直な意見です。

 

 

なので、筋攣縮と筋短縮は、生理学的・組織学的に異なった機序で発症するため、

これらを見極める能力が必要になります。

 

治療を行うためにもこれらをしっかりと区別しなければ、治療技術の選択ができないため、しっかり考えていきたいと思います。

 

 

  • 筋攣縮と筋短縮を見分けるための評価 

・圧痛の有無

 筋攣縮では、筋細胞外に発痛関連物質を放散し、高閾値機械受容器やポリモーダル受容器の閾値を低くさせるため、圧迫を侵害受容器として受容する

圧痛を認めることが多い。

 

 一方、短縮した筋は、組織編制がより進んだ状態であり、いわゆる伸びにくくなっているが、組織としては安定した状態である。

圧痛を認めにくい。

 

・伸長位と弛緩位の緊張程度

 筋攣縮:脊髄反射により持続的な痙攣が生じた状態であるため、関節肢位に関わらず、筋の緊張は持続的に高くなっている。

 ⇒筋を伸長位へ強要すると、緊張はさらに増強し疼痛が出現しやすい。短縮位にしても緊張が高い。

 

 筋短縮: 筋の伸張性が欠如した状態であるため、伸長位にすると引き伸ばされ、触診上は緊張が高くなる。

 ⇒短縮位にすると筋は弛緩する。緊張は低くなる。

 

・筋力低下と等尺性収縮時痛の有無

 筋攣縮:筋委縮を認めないものの、筋肉の生理的な機能障害によって、うまく筋力が発揮できず、筋力低下を認める。また血管のスパズムも同時に伴っている。

強い等尺性収縮強要すると疼痛が出現しやすくなる。(特に虚血を伴っていると収縮時に顕著になる)

 

 筋短縮:基本的には著名な筋力低下を認めず、筋内圧も上昇していない。

強い等尺性収縮を行っても、疼痛は出現しない。

 

 

 これらの評価をみておけば、区別できると思われます。

 

治療するためにはまずは評価が重要です。