肩関節の夜間痛

今回は肩関節の夜間痛について、まとめていきたいと思います。

 

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何年か病院で働くと「肩が病んで、寝れない 」とか「夜寝るときに痛いの」という患者さんからの訴えは聞いたことはあるんじゃないでしょうか?

 

どうしようもないからNsに湿布対応してもらうなんてこともあるんじゃないでしょうか?

 

まずどうにかするためには、まず現象を理解しないとどうしようもないですよね。

 

なぜ肩関節にそんな痛みが起こるかいろいろな可能性があるので調べてみました。

 

 

夜間痛の病態とは?

  • 肩峰下圧
  • 臥位の姿勢

の二つが関係しているみたいです。

 

・烏口肩峰靭帯の切除術や肩峰下除圧術が夜間痛に有効とする内容が報告されています。

⇒このことから夜間痛には肩峰下の病態が大きく関与していることが考えられます。


・腱板を中心とする浮腫や攣縮、上方支持組織の癒着・瘢痕化が生じると、上腕骨頭および肩峰下周囲の静脈系の排動メカニズムが低下していく。

⇒骨内圧は上昇しやすく、一時的に高まった骨内圧の下降は暖徐となります。この骨内圧調整機構の破綻が肩関節周囲炎に合併する夜間痛の発生に影響していると考えられている。

 

・夜間就寝時に疼痛が発生しやすい理由としては、姿勢の影響も考えられます。

 

よく患者さんから、「悪い方を下にしたら痛めた。痛くて悪い方に寝返りができない。」などよく聞きますよね。

それは座位や立位では、上肢に作用する重力が上腕骨を牽引することになるため、肩峰下圧は減少します。しかし、背臥位では上肢への下方牽引は作用しないため、肩峰下圧が上昇しやすい環境にあることも要因の一つとされています。

 

さらに、側臥位というポジションを考えたいと思います。

側臥位で肩関節は内転位となります。このことから、上腕支持組織が癒着している症例では、側臥位で同側を下側にすると、上方支持組織が過伸展位となり、疼痛を引き起こす引き金となります。夜間痛を認める方の多くは患側を上側にした就寝姿勢をとることが多いのはこのためです。

 


夜間痛の発生には腱板を中心とする浮腫や攣縮、上方支持組織の癒着。瘢痕化ならびに姿勢が強く影響していることがわかります。

 

 

 肩関節の上方支持組織の癒着は以前にまとめました。

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メカニズムが、わかれば少し対処法が見えてくるのではないでしょうか?

 

・まずは就寝時のポジショニングを考えるということが大事だと思います。

 

夜間痛を改善することができたら、日中の治療や早期退院の可能性もでてくるのではないでしょうか?何より夜寝れることは患者さんにとっても素晴らしいことです。