最近、新型コロナウイルスの第3波といわれるほど、感染者が日々増加しています。
各病院や施設だけでなく、医療や介護の分野でも感染対策を余儀なくされています。
この状況は、しばらく変わらないことも予測している方も多いのでしょうか。
新型コロナウイルスが猛威をふるっていますが、コロナウイルスの置き土産もたくさんあるかと思います。
そんな中でリハビリテーション業界では、今まで対面式の講習会や実技指導といった形からオンライン講習会といった形に変化している状況になってきています。
オンライン講習会もだいぶ目についてきました。
このコロナウイルスは、決して悪いことばかりだけではなく、オンラインのおかげで地域格差(過疎地域)との差が埋められるとても良いツールだと考えています。
特に北海道という広大な地域にはとても優れている形とも言えます。
なぜなら今までは北海道で、講習会を行うと集客を考えると都市部で講習会を開催しなければならない状況だったと思います。
過疎地域から講習会を受けるためには、場所によっては300㎞以上も離れているというデメリットがあります。
そのため、1日の講習会を受けるにしても、
勤務後出発➡夜中に都市部につき一泊➡講習会➡その日に帰ったとしても夜中に到着
最低でも2日はかかってしまう。でも、疲労感もかなり強く現実的にはかなりきつい状況となります。現実的には3日あったほうが安全となります。⇒3連休をとらなければならないです。
さらに自家用車でいったとしてもホテル代とガソリン代を含めてもこれだけ1万以上の出費となります。
私もこの生活を何回やった時には、なんだかんだでまあまあの出費と時間を使います。
これがオンラインになることで時間も出費もかなり減らせることになりました。
北海道という地域にとっては、特に過疎地域のセラピストにとってはかなりプラスになったかと思われます。
一方でコロナウイルスの影響で、セラピストの格差がさらに拡大したのではないでしょうか?
要は勉強する人はどんどんしていますが、勉強しない人は全くしないといったことです。
特に管理職という立場の方は、若手職員の育成ということを考えなければいけないということをよく考えることでないでしょうか?
長くなりましたが、今だからできることを考えてみました。
それは、
- 基本的な定量的な評価の解釈の見直し
- 基本的なADLの方法の確立
- 病態、機能解剖学を知る
要は基本的な所の見直しということです。
1に関しては、学生の時にROMやBr.sといった検査をやっているか思いますが、意外とその検査の背景や限界ということのしらないことが多いような印象でした←自分もこれを知らないでとりあえず評価をすることをやっていた時期もありました。そのため、評価がすべて点でしか捉えられず、この評価って何の意味があるだろうと思うこともしばしばありました。この解釈という部分を深めることで知識が線となり、治療しなければならないことが、明確なる可能性がみえるのではないかと考えました。
2に関しては、養成校で差があり知っていることと知らないことがばらばらということが、色々な人から聞いたら確認できました。なので、まずはスタンダードレベルを知ってから、他の方法や応用を覚えるほうがわかりやすいではないかと考えます。
3に関しては、セラピストして運動ということを考えたら、知らなければ治療はできないと考えます。たとえ評価ができたとしても、触診や動かしかたがわかると結果もわかりやすくなるかと思います。むしろ、これがセラピストの醍醐味ではないでしょうか。
この3点をクリアーできれば、それなりにセラピストとしての基本は押さえられるような気がしています。これをどうにか教育としてできないかと検討しています。
これが私なりに現在考えていることです。
この意見に対して、みなさんの病院や施設ではどうでしょうか?できれば意見をもらえると幸いです。
よろしくお願いします。