失行について

今日は、失行とは何なのかまとめていきたいと思います。

 

 

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失行とは?

 

文献上は、

学習(習慣化)された意図的運動が遂行できない状態と定義されている。

 

 

以下の条件は除きます。

・運動麻痺や失調、不随意運動などの運動機能障害

・聴覚、体性感覚などの要素的感覚障害

・失語などによる理解障害

・失認(視覚失認、身体部位失認、身体失認、病態失認)

・認知症

・意味記憶障害

・注意障害

・半側空間無視

 

などに起因しない行為の障害とされています。

 

ただ臨床で患者さんと出会うと、失語や失認と複合していることが多い印象です。

 

純粋に失行だけ症状として出現している人はかなり少ないと思われます。

 

そのため、臨床で会う人は、かなり症状としてもまだらにでます。

 

なので、きちんと評価をしてその方に何が起きているのかの特定は必要になるかと思います。

 

失行の背景として、知らなければならないな~と思って文献を片っ端から調べてみました。

色々調べていますが、色々な所でかなりの論争が起きているようです。解釈にもいろいろ考え方があるというのが現状のようです。

 

でも、最も有名なのは、Liepmanの存在ではないでしょうか。

 

1900年台から症候学のなかに登場させて、100年以上語られているので、やはりこの人の作った理論はかなりすごいものだと思われます。

 

このLipmannは何をしたのかというと

患者さんを診察して、ずっと推論を立てていたみたいです。

それが以下に述べます。

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特徴として、脳画像の分析と分類も洗い出したようです。

 

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運動形式は左後方領域(側頭、頭頂、後頭接合部:TPO)で作られ、感覚・運動領域(CA)に伝達されます。

 

左後方領域の損傷で観念性失行、感覚・運動領域の損傷で肢節運動失行、二つの領域をつなぐ間の損傷で観念運動性失行を発症すると考えられています。

 

左大脳半球が高次の運動行為を計画・指示し、右劣位半球の運動活動を管理しています。



この失行の基礎を作れたことは、とても大きなことですが、それよりも患者さんに対してずっと推論と診断をしてきたことがわかります。それを画像と照らし合わせていった作業をしていたことには感銘を受けます。