最近、徒手的に操作をするときに本当に狙っている筋を動かしているのかとても疑問がありました。
そんな中で、超音波エコーも使いながら仮説・検証するセミナーを見ました。
自分の中でこれだと思いました!!
機能解剖として立体的にみれたら、もっと触診の技術が上がるのではないかと期待をしながら、超音波エコーの動画みております。
超音波エコーをみていると、深い組織が分かるだけでなく、関節運動に対して本当に筋が動いているかがリアルタイムにわかります。
これはとてもすごい技術です。
みているといろいろな発見がありました。
今回は、足関節の底背屈の動きを見てました。
足関節の背屈制限は何ですか?
私は恥ずかしながら、下腿三頭筋の柔軟性の低下だと思っていました。
しかし、超音波エコーでみていくと
足関節の背屈制限の1つとして、kager's fat padを確認しました。
- kager's fat padとは?
足関節後面に存在する、足部で一番大きい脂肪体です。この脂肪体はアキレス腱や長母趾趾屈筋とも隣接しており、足関節底屈背屈にも関与します。
3つのパートに分かれており、アキレス腱パート、長母趾屈筋パート、ウエッジパートにわかれています。
足関節が背屈をすることで、
距骨が後方へ押し出され、
アキレス腱パートは、遠位方向へ
FHLパートは、近位方向へ
ウェッジパートは、後上部隆起からFHLパートの方向へ滑り込みます。
足関節が底屈することで、
アキレス腱パートとFHLパートの動きは、背屈と逆になります。
ウェッジパートは、アキレス腱と踵骨との間の角度がひろがるにつれて、舌用の脂肪組織が後踵骨滑液包との間隙に入り込みます。
この組織が硬化すれば、確実に関節可動域制限になる。
さらにこの組織がわかっていないと全然違うアプローチとなり、改善もしないということになります。
ここはとても重要なポイントになるかと思われます。