腰を前に曲げると腰痛が出現する人がいるかと思います。
その人は屈曲型の腰痛というそうです。
その人がなぜ腰が痛いのか?その理由について、まとめていきたいと思います。
僕が調べたところ、痛みの原因となる組織は、
- 椎間関節
- 椎間板
- 軟部組織(筋性・筋膜性)
- 仙腸関節
と言われています。
ただこれは色々な先生が意見を持っているで、一概これとは言いがたい所ですが、この3つについて知っておいて損はしないので、見てください。
図で場所の確認をしておきましょう。
・椎間関節は上位椎の下関節突起は上方移動し、下位椎の関節突起から離れます。
・椎間板は、前方は圧迫、後方は伸長されます。
腰椎が屈曲するとL3椎間板の内圧が1,5倍になるみたいです。この内圧が増加して痛みを誘発していると思われます。
まずは組組織学的推論を行っていきます。
痛みを特定するための手段として、疼痛除去テストというものがあります。
立位と比較して腰椎屈曲位で痛みの点数を聞きます。これはNRSという評価尺度を使用します。
方法は、
- 棘突起に手根部または母指をあてて、両手で推定障害文節を椎間関節の方向に挙上する。(イメージ的に持ち上げる)
- 支えたところを維持したまま、相手に屈曲動作を行ってもらう。そして腰痛の程度を確認します。
この方法をつかって、痛みを発している場所を特定していきます。
あくまでこれは、評価なのでNRSが0になる必要はありません。改善していればこのテストは有効です。
例えば、
・腰椎の何番に痛みを出しているのか。
・椎間板や筋性ならこの方法では改善しない。
力学的推論は、
組織への過度なメカニカルストレスを生じさせる機能不全を明らかにすることである。
腰椎を屈曲した場合、静的安定化機構にストレスがかかる。改善するためには、脊柱を安定させる必要がある。
安定させる筋としては、腹横筋と多裂筋だといわれいます。
または、股関節・胸椎の屈曲が低下した場合には、代償的に腰椎と仙腸関節の可動性が過剰なるという仮説も生まれる。
要は、腹横筋・多裂筋機能・隣接関節屈曲の可動性・股関節伸展の遠心的コントロールが重要かと思われます。
そこで機能評価としては。
- 多裂筋機能
- ハムストリングの柔軟性
- 股関節伸展の遠心的コントロール
を評価していきます。
このようにまず疼痛評価をする上で、痛みの組織を断定し、次にその組織がどのようにストレスを受けているのか原因追及が必要になるかと思います。
ただこの疼痛除去テストができれば、患者さんからの信頼も得やすくなりますよね。
背臥位で、腰をもみもみしても筋性でなければ治らないですよね。
そのために評価をする必要があるんです。
まずはここがきっちりできれば、ある程度治療もできるようになってくるかと思います。