最近、職員にお願いしながら腰痛の評価を勉強してます。
これが結構奥が深くて、そう簡単にいかないというのが本音です。
腰痛による評価を進める上で、仙腸関節にたどり着くことが結構多いような印象を持ってきました。
以前から少しずつ勉強はしていましたが、手技に走ることが多かったような気がいたので、もっとベースとなる構造や筋について調べてみました。
私の中で、もっとイメージングと構造を深められると、結果が変わってくる予感がしてきているところです。
さっそくまとめていきます。
仙腸関節とは?
骨の構造としては、仙骨と腸骨の関節面で構成される滑膜関節で、特に後上部1/3は骨間仙腸関節靭帯で仙骨と腸骨が靭帯結合をしています。
関節腔、関節軟骨、関節包、関節包の繊維膜が一部肥厚した関節靭帯からなります。
そして、靭帯領域が占める割合が多いことが特徴です。
この関節の役割は?
一番は衝撃吸収装置として働く。
体重の約2/3を占める上半身をしっかり支えつつ、地面からの衝撃をわずかな可動域で緩和しています。
見た目の通り、この関節はそれほど動くものではないため、この関節がずれることで大体の人が痛みを出したり、立てなくなるといった機能障害が発生します。
その典型例がぎっきり腰ではないでしょうか?
ぎっくり腰は、急激な痛みと機能障害(運動が困難になる)といったこと出現します。この症状は、椎間板ヘルニアや椎間板症よりも頻度が高いとされています。
おそらく、仙腸関節になんらかのトラブルが重なった結果だと思われます。
またここの障害として、仙腸関節障害も注目されていますが、
この発生のメカニズムは、不意の外力や繰り返しの衝撃で関節に不適合が生じて、機能障害=仙腸関節障害を起こしやすいといわれいます。
スキージャンプの選手はよく起こすといわれています。
主に仙腸関節疾患は
①化膿性関節炎などの関節腔内の病変
②関節機能障害=仙腸関節障害
の2種類だが、仙腸関節障害が多いのが現状かと思われます。
いずれにしても、仙腸関節のブリッジ活動の破綻が関係しているかと思われます。
ブリッジ活動については、次回まとめたいと思います。
7~8年前の時は、仙腸関節はこれまで重要視されてこなかったようなイメージがありました。しかし今では、とても重要であることが示されています。しっかりとした知識が必要なため、復習しておくことは重要だとわかりました。