視床の機能解剖

前回は視床の解剖について調べてみました。

 

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今回は、視床の機能について調べてみました。

 

まずは、場所を確認します。

 

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機能についてですが、

後腹側核(VP)

体性感覚を中継する。後外側腹側核は四肢・体幹の体制感覚を担い、後内側腹側核は、顔面・頭部の体性感覚を担う。

前方部分には内側毛帯から固有感覚と触覚が入力され、後方部分には外側脊髄視床路から温痛覚が入力される。

後腹側核からは、視床皮質路を通り、体性感覚野に出力する。

 

外側腹側核(VL)

前方部分は、運動野・運動前野・補足運動野からの情報が、被殻・淡蒼球を経由して入力され、再び運動野・運動前野・補足運動野に出力することで、基底核ネットワークの筋骨格運動ループを形成し、筋緊張の調節に関与する。

後方部分は運動野・運動前野・補足運動野からの情報が小脳中部・中間部を経由して入力され、再び運動野・運動前野・補足運動野に出力することで、小脳ネットワークの運動ループを形成し、協調運動の制御に関与する。

 

※特にこの場所は、運動のFeedforwardがうまくいかなくことがあり、行っている運動の実感がなく、正解がわからないので同じ運動を繰り返しても中々上達しない、うまくいっている実感が湧かないなどの学習への弊害がみられることがあります。

 

前腹側核(VA)

外側腹側核の前方部分と同様の入出力経路をもち、筋緊張の抑制に関与する。前頭前野からの情報が尾状核・淡蒼球を経由して入力され、再び前頭前野に出力することで基底核ネットワークの前頭前野ループを形成し、遂行機能や動機づけに関与する。

 

※VA核が損傷すると、脱抑制の障害がみられ、フットレストを上げずに動き出してしまうなどの症状がみられると考えられます。

 

前核(A)

記憶に関与する。乳頭体・海馬から入力され、帯状回後部に出力する。

 

外側膝状体(LG)

視覚を中継する。網膜から視覚情報が入力され、後頭葉の視覚野に出力する。

 

内側膝状体(MG)

聴覚を中継する。蝸牛から聴覚情報が入力され、側頭葉の聴覚野に出力する。

 

背外側核(LD)

記憶に関与する。他の視床亜各から入力され、帯状回後部に出力する。

 

後外側核(LP)

空間認知・姿勢定位に関与する。他の視床亜核・視覚野・聴覚野・体性感覚野から入力され、頭頂連合野に出力する。

 

背内側核(DM)

認知機能や情報の制御、動機付けに関与する。前頭前野からの情報が尾状核・淡蒼球を経由して入力され、再び前頭前野に出力することで基底核ネットワークの前頭前野ループを形成し、遂行機能や動機づけに関与する。

また前頭前野からの情報が小脳が経由して入力され、再び前頭前野に出力することで小脳ネットワークの認知ループを形成し、認知機能に関与する。

 

視床枕(P)

視覚・聴覚・体性感覚の統合と記憶に関与する。他の視床亜核・頭頂後頭連合野に出力する。

 

正中中心核(CM)

大脳皮質の覚醒に関与する。中脳網様体からの入力され、大脳皮質に広範に出力する。

 

視床は脳全体の中では、大きい方ではありませんが、たくさんの機能が存在するので、確認しておきましょう。